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1-1:感動!
1-2:金銭的以上の価値
1-3:知らぬは施主ばかり
1-4:デンマ ーク製の・・・・
1-5:竣工。そして開業!
1-6:めざめ・・・。
1-7:もう、ここには・・・1)
1-8:もう、ここには・・・2)

小児科医院開業までの経過

第1章-1:感動!

大学病院を辞してどのような診療所の建物にしようかと思案していた平成7年5月頃、福岡市近郊で2年前に小児科医院を開設したB先生の診療所を思い出し、その先生にお願いして、設計者A氏(アトリエ●○●○▲○一級建築士事務所代表)に設計依頼のFAXを送ったのは平成7年5月18日のことでした。

A氏からは折り返しFAXが届き、福岡市中央区にある氏の事務所を訪ねました。
そこで氏から、「設計監理料は工事受注額の10%いただきます。」とのこと。B先生からは、7%前後と聞いていたのですが、何しろ「第○回福岡県建築住宅文化賞」という栄誉に輝いたばかりの売れっ子建築士に依頼するのですから、金額に異存はありませんでした。
後に、A氏はB先生の診療所の設計監理が評価されて、第▲回福岡県建築住宅文化賞を受賞しています。

A氏「ところで、どのような医院建築をお望みですか?」
私 「(自分で描いた総2階建ての図面を差し出して)、古いローマの石積みの教会のような建物を考えています。」

A氏「ほう、どうして?」
私 「私が判断に苦しむことになった時に、祈る場所が欲しいと思いまして。」

A氏「具体的にはどのような空間をイメージして?」
私 「どこから光が射しているのかわからないけれど、いつも色々な光のシャワーを浴びていることのできるような空間です。私にとっての聖なる空間。無理でしょうか?」








A氏「不可能ということはありません。如何ようにでもできますから。」
私 「工法はツーバイフォー(2x4)でお願いしたいのです。阪神淡路大震災の救護医師として参加したのですが、2x4建築は震災に強いという印象を受けましたので。B先生のクリニックも2x4でしたよね。」

A氏「そうですね。あそこも2x4ですね。そう、大震災を見てこられたわけですね。じゃあ、2x4ということで。」

後日判明したことですがA氏は九州ツーバイフォー協会にも所属しておらず、一般の常識に従えば、2x4の専門家ではありません。少なくとも国が定めた2x4の施工基準を遵守しない建築家であることが明白です。

その日早速A氏を建築予定地に私の車で同道しました(車中での会話)。

私 「B先生の診療所を拝見して感じたのですが、先生(A氏)のデザイン感覚には非凡なものがあると思います。」
A氏「私をデザインだけで評価しようという方がおられるのですが、それは大変心外です。建築はデザインよりもまず、用を為すことが基本なのですから。
用を為して初めてデザイン云々が言えるはずです。」


私 「失礼しました。まったくそうですね。まず用を為しての建築なのですね。」
A氏「ええ、どのような建築でも基本をちゃんと押さえてからが本当の仕事ですから。基本だけで済むのであれば、誰でも良いわけでして。」

私 「…(感動)…」
Q&A 1:2X4って・・?

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