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現在進行中
3-1: 第3者鑑定とその
3-2: A氏の同門建築家
3-3: 鑑定報告書で・・1
3-4: 鑑定報告書で・・2
3-5: 報告書のトリック
3-6: 鑑定人はどの・・1
3-7: 鑑定人はどの・・2
3-8: 屋根の施工管理と
3-9: ・・・・・・・・・

第3章-8:屋根の施工管理と設計監理の鑑定

(鑑定評価書29〜31頁より抜粋。文中青文字はHP管理者による付加)

南側屋根部;東側道路に面した屋根を幅約1.5m(4列)長さ約8.6mに渡り剥ぎ取りチェック。やはり、設計と違い金属屋根材のすぐ下にアスファルトルーフィングはなく、センチュリーボードの下、野地板用構造合板の上にルーフィングよりは防水性は高いと思われる防水シートが張られている。

室内への防水効果はあるが、万一、屋根材の下に雨水が浸入した場合は、センチュリーボードは濡れたままの状態になり、劣化が早まる恐れがある。

次にI氏(G建築設計事務所)の御指摘により、西隣地側、軒の屋根材を2箇所約70cm幅で剥がして見るが、こちらはセンチュリーボードの下にも防水シートはなく、軒先とはいえ、明らかな手抜き工事と思われる。

鑑定人の当初の意向どおりに屋根の剥ぎ取り調査をせずに済ましていたら、この部分の記述は鑑定書になかったはずです。施工の現状を直接に目視することが、欠陥建築の検証においては不可欠の作業なのですが、往々にして業界側の鑑定人はその作業を省きたがるものです。ボロが次々に明らかになるのを恐れるからでしょうか?

鑑定とは、隠されたボロを極力明るみにだす作業であるはずです。次回は壁内部の鑑定経過を検証します。


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