調査依頼項目3.
上記違反及び瑕疵を除去し、新築契約上あるべき姿に回復する方法はどのようなものであるか。また、その費用及び工期はどの程度であるか。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@報告書(つづき)
【1】補修方法
前述の瑕疵を整理すると、本件建物は下記の補修が必要である。
(1) 基礎、床下補修
A: 処置室・診療室間仕切壁下に布基礎、土台の設置補修
B: 土台と大引き突付部根太受け金物未設置箇所の設置補修
C: 床下張材と床根太の釘打ち補修
D: 基礎パッキン不足箇所及び施工不良箇所の補修
E: 端根太、端根太ころび止め腐食箇所及び床根太材質不良箇所の
E: 取替え補修
F: 外壁布基礎未設置箇所の設置補修
(2) 外壁補修
A: 耐力壁隅角部帯金物の設置補修
B: 曲面耐力壁上部頭つなぎの補修
C: 壁材サーモプライの撤去及び構造用合板の貼り替え補修。但し、
E: 半径91cmの曲面に厚さ9mmの構造用合板を貼り付けることは施工上
E: 困難であるが、その場合、本件建物の耐力壁長さが設計図書と比べて
E: 短くなる。したがって、設計図書の耐力壁長さを確保するために、曲面壁
E: の外壁はデザインを変更し、直線の外壁にする。
E: なお、この補修に伴ない、1階カウンセリングルームは下記D〜F
の撤去、復旧工事が生じる。
D: 曲面布基礎モルタルの撤去及び直線布基礎の増設補修
E: 曲面外壁の撤去及び直線外壁の新設
F: 天井仕上材・下地材、床組の撤去及び復旧
G: 壁下枠腐食箇所の取替え補修
H: 外壁タイルの張り替え補修
(3) 天井裏補修
A: 梁と天井根太取付不良箇所の天井根太の取替え、及び根太受け金物、
帯金物の設置補修
B: 天井裏断熱材の敷き込み補修
C: 屋根梁とたる木接合部分の帯金物S-90の設置補修
(4) 屋根・軒天の補修
A: たる木と天井根太接合部の釘打ち補修
B: あおり止め金物の設置補修
C: 軒天化粧材の貼り替え補修
D: 屋根断熱材の設置替え(たる木間)補修
E: アスファルトルーフィングの設置替え補修
F: 隠し軒どいの勾配補修
G: ステンレスフッ素加工板かわら棒葺きの葺き替え補修
H: 棟包み板、雨押え包み板、軒先・けらば水切り等の取替え補修
I : トップライト廻り平板葺きの勾配補修
(5) カウンセリングルーム壁クロスの貼り替え
なお、上記補修工事に伴って下記の撤去、復旧工事が生じる。
(1) 1階内部建具の一時撤去及び復旧
(2) 1階の床仕上材、巾木、下地材、断熱材の撤去及び復旧
(3) 1階処置室・診療室間仕切壁の仕上材、下地材、軸組、床組、
E: 天井仕上材・下地材の撤去及び復旧
(4) 1階レントゲン室、和室外壁面の仕上材・下地材、枠組、天井仕上材・下E: 地材の撤去及び復旧
(5) 外壁タイル、下地、胴縁、防鼠材、水切り、外部建具の撤去及び復旧
(6) 2階の吹抜け、廊下、台所・食堂、院長室の天井仕上材、下地材、
E: 断熱材の撤去及び復旧
(7) 軒天下地材の撤去及び復旧
(8) 付け庇の撤去及び復旧
(9) 屋根下地材及び一部構造用合板の撤去及び復旧
(10) 1階診療設備機器、住宅設備機器、造り付け家具の一時撤去
E: 及び復旧
(11) 建物に近接する植栽の一時撤去、復旧及び砂利敷の復旧
【2】補修に要する費用
上記補修に要する費用は下記の条件で算出した。
(1) 補修工事の仕様は設計図書に基づいた。
(2) 数量は現地調査結果、設計図書、竣工図に基づき算出した。
(3) 工事単価は財団法人建設物価調査会発行の「建設物価2001年4
(3) 月号」及び同発行の「建設工事標準歩掛」を積算根拠としたが、数量の
(3) 少ない工事は20%増の工事単価とした。また、メーカーのカタログ単価も
(3) 参考にした。
(4) 医療機器の一時撤去・復旧費用については専門業者の見積書を参考
(3) にした。
(5) 諸経費は「建設工事標準歩掛」を積算根拠とした。
(6) 消費税5%は工事費用に含めた。
上記条件による補修費用は見積書に示すように4,062万円である。但し、引越し費用、仮住まい費用は含まない。
また植栽の一時撤去、復旧及び砂利敷の復旧の費用は、別紙見積書に示す費用とした(HP作成者注:造園業者による見積書では、消費税込で1.795.500円)。
なお、工事監理費用は、補修費用の5%とすると203万円である。
【3】補修に要する工期
本件建物の回復工事に要する工期は「表1 補修工事工程表(省略)」に示すように120日(4ケ月)である。
なお、補修工事期間中の診療業務は不可能である。
(以下、次回につづく)