第4章-6:Ω氏による調査

弁護士より依頼した調査内容は以下のとおりでした。個々の見解に関しては、建築関係法令および建築技術的な論拠を明示するように要求しています。

【A】本件建物には、次の1)ないし3)に違反または下回る瑕疵があるか?
あればその箇所を図面、写真等で特定すること。また、その内容、程度はどのようなものであるか。

1) 建築基準法及びその他建築関係法令
2) 住宅金融公庫・枠組壁工法住宅工事共通仕様書
3) 設計図書

【B】本件建物には上記以外に瑕疵があるか否か。あればその箇所を図面、写真等で特定すること。また、その内容、程度はどのようなものであるか。

【C】上記違反及び瑕疵を除去し、新築契約上あるべき姿に回復する方法は
どのようなものであるか。また、その費用及び工期はどの程度であるか。

【D】(株)S研作成の鑑定評価書の鑑定結果は、調査結果から判断して、妥当
なものであるか否か。妥当性を欠く事項があれば、根拠を示してのべよ。

【E】その他本件建物の現況について、調査人の感想又は見解を述べよ。

上記の調査依頼内容に沿って、以下の予備調査および本調査が実施されました。

平成13年3月11日:予備調査(資料調査と現地目視調査)。 
             
G建築設計事務所のI氏(一級建築士)立会。
平成13年4月08日:本調査。二級建築士助手2名、当方代理人弁護士とI 氏立会。

調査内容は、

1) 構造調査 : 外周基礎(配置、断面測定等)、1階和室床下(床組、金物、基礎パッキン等)1、2階天井・小屋裏(壁枠組、床組、小屋組、金物等)
一般外壁(壁材、胴縁、端根太、下枠、金物等)
曲面外壁(壁材、上枠、頭つなぎ、金物等)

2)雨漏り調査: 雨漏り跡、屋根、外壁、水切り金物、樋、シーリング等
3)天井裏断熱材調査:未設置箇所
4)建物現況調査:間取り変更の有無及び寸法調査、開口寸法、仕上及び設  備

5)写真撮影

以上の調査結果は、原告代理人の弁護士宛に調査報告書(平成13年5月30日)および追加報告書(平成13年7月3日)として提出されました。

Ω氏の調査報告書の概要は、順次ご紹介する予定です。