1.茶系のタイルに白い上塗りをする手間と経費をかけるなら、なぜ最初から白タイルで施工しないのか?
変な話ですが、私もそう思います。
茶色タイルのままでは夜目には目立ちませんが、白にすると、夜間ライトアップで不夜城に見えると考えたのでしょうか?
初めから白タイルにしなかったのは、風雨とともに下から少しずつ原色が浮かび上がってくる効果というような、将来の美観(?)が評価されると考えたのではないか?と推測しています。A氏は私に真の目的を告げることをせず「お楽しみは開院式で。」という思考だったようで、その根底には賞狙いの心理があったのだと思っております。

ウレタンコーティングとやらで白く上塗りされたとしても、経費の問題を除けば、とくに被害は発生していないのでは?
タイルの目地をきちんとモルタルで詰めずに下地のモルタルに圧着しただけなので、タイルとタイルの隙間はデコボコで雨水が外部から浸入しやすくなっているのです。
A氏にとっては、そのデコボコもデザイン的な要素があって、それが外壁の漏水に結びつく、問題の多い施工などとは思い及ばなかったようです。目地を詰める時間をケチり、ついでに外観をパルテノン風に仕上げた
「練りに練り、凝りに凝った」設計(設計図書にはない)に仕上げたと考えられます。

鑑定終了後のレントゲン室外壁:数条のひび割れ(クラック)が生じ、一面にカビが生え、変色している。

ひびわれ
【待合室外壁を横に走るヒビ割れ(クラック)】

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