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Q&A一覧
  Q&A5:2x4工法のパネルとは

Q?パネルとか面材という言葉がでてきますね。

A Q&A3では、薄っぺらいテレカにたとえましたが、面と面がしっかり接着した構造のビスケットにたとえたほうが分かりやすいでしょう(赤字は耐力壁を構成する建材)。耐力壁の主体は、構造用合板(あるいは、種々の代替品)で、その外面を防水層で覆い、その上にセメントなどを介して外壁材(タイルなど)が施工されます。

いっぽう、構造用合板の内面には、通常の内断熱工法の場合ですと、グラスウールなどの断熱材が充填されます。断熱材だけですと可動的ですから、移動しないように、間柱が立てられます。この間柱は、構造用合板とは異なり、建物の強度を支え、横揺れ縦ゆれ、引き抜き圧などに抵抗するための耐力材ではありません。あくまで間材です。
断熱材+間柱がビスケットのクリームに相当します。さて、断熱材+間柱の層のさらに内層に暑さ12mm以上の
石膏ボードなど、内壁となる耐力壁が施工されます。この内側は室内のクロスなどとなります。

このように、構造上耐力を有する2枚の面材(構造用合板と石膏ボードなど)が、間に断熱材などの充填材をサンドイッチのようにはさんで、面全体がしっかりと結合した状態のものを、さらに
ディメンジョンランバーと呼ばれる枠組材で囲み、それをクギと補強用の接合金物で緊結した構造体をパネルと称しています。衝立(ついたて)などのようにふれるとグラグラするようなものではありません。このパネル同士が基礎(土台)や屋根と補強金物で緊結されることにより、基礎・壁・屋根が地面と一体化して、地震や台風に強い構造体を作るわけです。

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